大学生向け金融教育が加速、SMBCが地域連携を強化

井村 智規
经过

大学と金融機関が連携し教育展開

SMBCコンシューマーファイナンスは、全国15都道府県・27大学において、金融経済分野の単位取得型講義を順次開講すると発表した。SMBCグループの知見と各地の金融機関の協力を活かし、学生に対し体系的な知識を提供する構えだ。

金融の専門家が教壇に立ち現場感覚を共有

講師として登壇するのは、三井住友カードやSMBC日興証券などの大手金融機関に加え、肥後銀行、もみじ銀行、琉球銀行など地域に根ざした機関の担当者も含まれる。専門性と地域性を融合させた授業が展開される。

実施校は年々増加、需要の高さが浮き彫りに

講義は2022年に開始され、前年度の8都道府県・16大学から拡大された。今年度は新たに名古屋大学、熊本大学、広島大学などの主要校が加わり、学生の参加機会が大きく広がっている。特に「★」印が付いた13校は初開催となる。

教育の多様化へ、形式と内容に柔軟性

講義形式は対面とオンラインを併用し、内容も開催校ごとに独自に設計される。講義を通じて「お金の仕組み」「資産管理」「金融犯罪への備え」など多岐にわたるテーマが扱われる予定で、実生活に即した知識が身につく構成となっている。

将来世代への投資としての教育活動

SMBCグループは、本取り組みを単なる講義ではなく、次世代の経済的自立を後押しする社会貢献と位置づけている。企業の情報資産を活用したこの教育モデルは、継続的かつ地域密着型の金融教育の好例といえる。

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