食材納品の遅れで全国の店舗運営に影響拡大
日本ケンタッキー・フライド・チキンは14日、主要食材の配送に遅れが生じ、全国の店舗運営に影響が及んでいると発表した。食材輸送を委託する企業でシステム障害が発生し、鶏肉などを予定どおり店舗へ届けることが難しくなったためだ。
食材の在庫量は店舗ごとに異なることから、影響の程度も一様ではない。通常どおり営業できる店舗がある一方、必要な材料を確保できず、一部商品の提供を取りやめる店舗も出る見通しとなっている。
15日以降は休業や営業時間短縮も選択肢に
同社は15日以降、一部の店舗で臨時休業や営業時間の短縮を実施する可能性があると説明した。営業を続ける場合でも、在庫状況に応じて取り扱う商品を限定し、通常より少ないメニューで対応する場合がある。
各店舗の営業体制は、今後の納品状況に左右される。同社は15日以降の営業について流動的としており、すべての店舗で統一した対応を取るのではなく、食材の残量や配送の進捗を踏まえて個別に判断する。
商品の品切れが発生した場合には、予定より早く営業を終了する対応も想定される。利用者にとっては、店舗を訪れる前に営業状況や販売対象の商品を確認する必要がある状態となった。
オンライン注文と配達サービスの受付を停止
店舗への食材供給が不安定になったことを受け、KFCはデジタル経由の注文受付も一時的に止めた。公式アプリとウェブサイトからの商品注文を停止し、店舗で受け取る事前注文を利用できない状態としている。
自宅や職場などへの配送にも制限が広がった。KFCが提供するデリバリーサービスに加え、外部事業者による配達代行サービスについても、一時的に受付を停止した。
店頭、持ち帰り、配送の各販売経路で受注が続けば、限られた在庫が早期になくなる恐れがある。今回の停止措置は、店舗に残る食材と販売可能な商品数を踏まえ、注文量を調整する対応となる。
委託先のシステム障害が主要食材の配送を直撃
食材の供給が滞った背景には、KFCが物流業務を委ねるニチレイ子会社のシステム障害がある。KFCはチキンを含む主要食材の配送を同社側に任せており、物流拠点や配送拠点の業務停滞が店舗への納品に直接影響した。
ニチレイでは13日、不正アクセスを原因とするシステム障害が発生した。冷蔵倉庫に商品を入庫したり、保管中の商品を出庫したりする作業に支障が生じている。
冷凍食品の出荷業務にも影響が確認されている。ニチレイは冷凍食品の製造・販売だけでなく、生鮮食品や冷凍食品を低温で保管し、各地へ輸送する物流事業も手掛けている。
復旧時期は見通せず正常化に向け対応継続中
ニチレイは、システム障害による影響範囲と各業務への支障について確認を進めている。復旧の見通しは立っておらず、冷蔵倉庫の入出庫や商品の出荷が平常化する時期も明らかになっていない。
このため、KFCへの食材配送が安定する時期も未定となっている。店舗営業の正常化には、物流拠点の機能が回復し、必要な食材を各店舗へ継続的に納品できる体制を整える必要がある。
KFCは早期の復旧と店舗運営の正常化に向けて対応を進める方針を示した。供給体制が回復するまで、商品制限、営業時間短縮、臨時休業、注文受付停止などの措置が続く可能性がある。
