中朝外相が平壌で会談 条約65年契機に協力強化を確認

早瀬 涼真
经过

中朝外相が平壌で会談実施

中国の王毅共産党政治局員兼外相は4月9日、北朝鮮の首都・平壌を訪れ、崔善姫外相と会談した。今回の訪問は北朝鮮側の招きによって実現したもので、両国の外交関係を改めて確認する場となった。

中国側は、両国の連携を一層緊密にする必要性を強調し、相互往来や実務面での協力を拡充する方針を示した。会談では、双方が協力の深化に向けた方向性で一致したことが明らかにされている。

条約締結65年を節目に協力確認

2026年は中朝友好協力相互援助条約が結ばれてから65年にあたる節目の年となる。この条約は、戦争などの非常時に相互支援を行うことを定めており、両国関係の根幹を成す枠組みとして位置づけられてきた。

王氏はこの節目に合わせ、対話の活性化や高官級の往来を拡大する意向を示した。北朝鮮側も、記念行事の実施を通じて関係のさらなる発展を図る考えを表明し、両国の連携を新たな段階へ進める姿勢を示した。

国際問題めぐり意見交換実施

今回の会談では、地域および国際的な課題についても協議が行われた。中国側は具体的な内容を公表していないが、国際情勢に関する幅広い議論が交わされたとしている。

中東情勢など複数の問題が議題となったとされ、外交面での立場や対応について双方が意見を交換した。こうした協議は、地域情勢の変化に対応する上で重要な役割を担うと位置づけられている。

北朝鮮が中国政策支持を表明

北朝鮮側は会談の中で、中国が掲げる「一つの中国」原則を全面的に支持する姿勢を示した。さらに、中国の内政に干渉する動きに対して反対する立場を改めて強調した。

この発言は、中国に対する政治的な支持を明確にするものとされ、両国関係の結束を示す重要な要素と受け止められている。両国の関係が長期的かつ安定的であることを示す姿勢として位置づけられている。

高官交流拡大へ継続協議の方針

王氏の北朝鮮訪問は10日までの日程で行われており、中国外相の訪朝としては2019年9月以来となる。新型コロナウイルス禍の影響が収束して以降、初めての外相訪問として注目されている。

今回の訪問期間中には、北朝鮮の金正恩総書記との面会が行われる可能性も指摘されている。双方は今後も高官級の交流を継続し、政治・外交面での連携をさらに強化していく方針を共有した。

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