最高指導者死亡後に続く軍事衝突
イランでは最高指導者ハメネイ師が死亡した後、国内外の緊張が急速に高まっている。米国とイスラエルは軍事作戦を続け、首都テヘランや宗教都市コムなど複数の地点を攻撃した。
イラン国営通信によれば、これまでの空爆などによる国内の死者は1045人に上る。大規模な軍事行動は2月末から始まり、衝突は長期化の様相を見せている。
次期最高指導者の選出作業が進行
最高指導者の後継者を決定する手続きも進められている。選出を担う宗教機関である専門家会議の聖職者は4日、「最終候補は決定し、まもなく新指導者を選ぶ」と述べた。
後継候補の1人として、ハメネイ師の次男であるモジタバ師の名前が挙げられている。正式決定は追悼行事などの後に発表されるとみられている。
新指導者も攻撃対象とする警告
イスラエル側は、イラン指導部に対して強い警告を発している。カッツ国防相は、新たな最高指導者がイスラエルや米国に脅威を与える場合、「標的となる」と述べた。
米国のトランプ大統領も、攻撃の狙いの一つが「新しい指導層への打撃」であると説明している。軍事作戦は体制の再建を困難にする目的も含むとみられている。
湾岸諸国参戦の可能性浮上
中東では衝突が地域全体へ広がる懸念が強まっている。報道によると、アラブ首長国連邦(UAE)が対イラン攻撃への参加を検討しているとされる。
さらに、スンニ派諸国の中心であるサウジアラビアが加わる可能性も指摘されている。湾岸諸国が参戦した場合、紛争は中東全域へ拡大する恐れがある。
各国が軍事対応と邦人退避進める
戦闘激化を受け、各国は安全確保の措置を進めている。米国は中東地域の一部大使館を閉鎖し、情勢悪化に備えている。
日本外務省によると、イランに滞在していた日本人2人が首都テヘランから退避し、隣国アゼルバイジャンの首都バクーに到着した。各国が警戒を強める中、地域情勢は緊迫した状態が続いている。
