ブラジル人男女を逮捕 体内にコカイン150個をのみ込み密輸

早瀬 涼真
经过

体内隠匿の密輸事件を大阪府警が発表

大阪府警は10月15日、体内に大量のコカインを隠して日本に持ち込んだとして、ブラジル国籍の男女2人を逮捕した。事件は8月中旬、関西空港で入国した際に発覚したもので、2人の体内からは約1.5キロのコカインが確認された。

検査で明らかになった異常な密輸手口

税関職員が手荷物の少なさを不審に思い、任意の腹部X線検査を行った結果、内部に多数の異物が見つかった。医療機関でのCT検査では、4〜5センチ大の繭状物体が150個以上発見され、コカインを包んだカプセルであることが判明した。

国際的な薬物密輸網の存在が浮上

府警によると、2人はブラジルからフランスを経由して日本に到着した。経由地を複数に分ける典型的な密輸経路が確認されており、国際的な薬物組織の関与が疑われている。警察は共犯者や背後組織の資金経路の解明を急いでいる。

組織の末端「運び屋」として活動か

被疑者2人はいずれも職業不詳で、密輸の実行役とみられている。大阪府警は、海外からの指示を受けて報酬目的で運搬したとみており、国内での受け渡し先や資金の流れを追跡している。事件の性質上、複数国間での捜査協力も必要とされている。

税関検査が摘発に寄与、警戒強化へ

体内に薬物を隠す密輸は、発見が極めて困難な手法とされる。今回の摘発は、税関と警察の緊密な連携により可能となった。今後は、関西空港を含む主要空港での監視体制強化が求められており、再発防止策の構築が進められる見通しだ。

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