韓国がビザなし入国を発表
韓国は9月29日、中国本土からの観光団体を対象に、ビザなしでの入国を認める試行プログラムを始めた。対象は3人以上の団体で、滞在は最長15日間。制度は2026年6月まで続く見通しだ。
平昌五輪以来の制度導入が判明
韓国が同様のビザ免除措置を取るのは2017年末から2018年春にかけての平昌冬季五輪時以来となる。今回は中国人観光客を呼び込むことで、観光需要の回復と経済成長を後押しする狙いがある。
中国国慶節による需要増を想定
中国の国慶節を含む大型連休を背景に、韓国政府は約100万人規模の観光客が訪れると予測している。観光消費の拡大を通じて、宿泊業や小売業に波及効果が及ぶとみられる。
観光客受け入れ初日の動きが明らかに
制度初日には中国・天津からの客船で約1700人が韓国入りした。観光客はソウルの観光地巡りに加え、免税店や商業施設での買い物を予定している。観光と購買活動の両面で韓国経済に寄与する動きが確認された。
中韓関係改善の一歩が浮き彫りに
今回の措置は、中国が韓国人に対して行った短期滞在ビザ免除に応じたものであり、観光交流を通じた両国関係改善の一環と位置づけられる。観光業界のみならず外交面でも注目を集めている。