トルコ製ドローン、日本導入へ協議開始

井村 智規
经过

トルコ訪問で防衛協力を確認

中谷防衛相はトルコを訪れ、ギュレル国防相や国防産業庁長官との会談を行った。会談では、両国の防衛協力を拡充する方針を確認し、防衛装備の分野での連携強化が話し合われた。

企業視察で無人機技術を確認

中谷氏はトルコ航空宇宙産業をはじめとする防衛関連企業を視察し、トルコが誇る無人機産業の実態を把握した。特に、国際的に評価される無人機の開発状況に注目した。

実務レベル協議の立ち上げ

両国は、防衛装備庁とトルコ国防産業庁の間で実務者協議を開始することで合意した。これにより、防衛技術や装備品に関する具体的な協力の可能性が検討される見通しとなった。

攻撃型ドローンの導入可能性

協議の対象には、実戦で成果を上げた「TB2バイラクタル」などの攻撃型無人機も含まれている。ただし、中谷防衛相は「取得を前提にしているわけではない」と述べ、慎重な姿勢を崩していない。

今後の協力に向けた見通し

防衛省は2027年度までに無人機を活用した沿岸防衛構想を整備する計画を進めている。トルコとの協力が現実化すれば、日本の防衛力強化に直結する一方、装備選定を巡る議論が続く可能性がある。

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