会談の舞台はアラスカ州軍事基地
米露首脳会談が8月15日にアラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地で開催される。会談はトランプ大統領とプーチン大統領の1対1協議から始まり、その後は両国高官を交えた拡大会合へと移行する。昼食を取りながら議論が続けられる形だ。
協議後に共同記者会見を実施
会談終了後には両首脳が共同記者会見を開く予定で、ロシア側はラブロフ外相やベロウソフ国防相など主要閣僚5人が同行する。成果文書の署名は計画されておらず、今回の会談は議論と意思疎通に重きが置かれる。
プーチン氏の発言と評価
14日に行われたロシア政府の高官会議で、プーチン氏は米政権について「戦闘停止と危機終結に向け誠実な努力をしている」と発言した。また、核軍備管理において合意の可能性を示唆し、今回の会談が安全保障の新たな枠組みづくりにつながるとの期待を表明した。
新START期限迫る中での軍備管理協議
米露間の新戦略兵器削減条約(新START)は2026年2月に期限を迎える。プーチン氏は、戦略兵器に関する合意が成立すれば、国際社会の長期的安定に寄与すると強調。これにより、ウクライナ問題に加え核軍縮が会談の主要議題として浮上している。
ウクライナの懸念と国際的注視
ウクライナ高官は、ロシアが核軍縮や経済協力を持ち出して米大統領の注意をそらし、制裁解除を図る可能性に警戒感を示した。国際社会は、この会談が実質的な和平への進展となるのか、それとも外交的駆け引きに終わるのか注視している。