子ども5人含む49人が搭乗していたと当局が発表
2025年7月24日、ロシア極東アムール州で発生した航空機墜落事故で、搭乗者49人が全員死亡した可能性があると非常事態省が発表した。乗客のうち5人は子どもであり、今回の事故は多くの犠牲者を出す惨事となった。
目次
墜落したのは1976年製のアントノフ24型機
墜落した機体は1976年に製造されたアントノフ24型機で、アンガラ航空が運用していた。同機はブラゴヴェシチェンスク発ティンダ行きの定期便であり、運航中に突如レーダーから機影が消失した。これを受け、非常事態省が捜索に着手していた。
残骸は森林地帯で発見、現場から炎も確認
機体の残骸はティンダから約15キロ離れた森林地帯で発見された。現場からは火災が発生している様子も確認されており、救助活動は困難を極めている。墜落現場の映像では、山腹の斜面に焦げ跡が広がっている様子が見られる。
被害者の身元確認と原因調査が進む
現在、搭乗者の身元確認とともに、墜落の原因究明が急がれている。ロシア当局は、機体の整備履歴やフライトレコーダーの回収に注力しており、初期情報によれば、技術的な不具合の可能性も検討されている。
地域航空の安全管理に対する懸念が浮上
今回の事故により、地方路線を担う航空会社の安全管理体制が再び問われることとなった。アントノフ24型は旧式であるものの、ロシア国内では現役で多数運用されている。航空機の老朽化と安全対策の整備が今後の課題となるのは必至である。