武器供与再開の直後に波状攻撃、トランプ氏が反応

笠原 美琴
经过

米国の動きと攻撃の連鎖が注目集める

アメリカのトランプ大統領が7月8日にウクライナへの軍事支援を再開すると発表した直後、ウクライナ各地が大規模な攻撃にさらされた。首都キーウでは、10日未明に無人機とミサイルによる攻撃があり、2人が死亡、19人が負傷した。

市民生活に直撃、建物炎上と停電の被害

キーウでは複数の集合住宅や倉庫が炎上し、現場には消防隊が出動した。ウクライナ当局は、被害が市内全域に及んでいると発表。住民の間では、防空警報の遅れや避難の困難さに不安の声が上がっている。

ゼレンスキー大統領、ロシアを和平妨害と批判

ゼレンスキー大統領は、攻撃直後に声明を発表し、ロシアが和平努力を拒み続けていると非難した。「停戦に向けた国際的な対話が進む中、ロシアは一方的に緊張を激化させている」とし、ミサイルやドローンによる市街地攻撃の常態化を問題視している。

トランプ氏「プーチンは言葉だけの友好」と発言

アメリカ国内でも注目が集まっており、トランプ氏は8日、記者団に対しロシアに不満を表明。「正直に言えば、プーチンからは多くのたわごとを聞かされている」と発言し、「友好的な態度には意味がない」として、これまでの対ロ姿勢に変化が見られた。

国際社会の警戒感が高まる中、攻撃は継続

今回の攻撃は、ロシアがウクライナに対して仕掛けた過去最大規模の空爆とされ、728機のドローンと13発のミサイルが動員された。ロシア国防省は同日、ウクライナの無人機14機を撃墜したと主張しているが、ウクライナ側の発表とは大きな隔たりがある。

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