直前の警戒引き上げが奏功か、インドネシア噴火

早瀬 涼真
经过

インドネシアの火山で噴煙が16キロの高さに上昇

6月17日18時45分、インドネシア・フローレス島のレウォトビ・ラキラキ山で発生した噴火は、噴煙が高度16,000メートルに達する規模となった。この火山は活動が活発で、ここ数年にわたり断続的に大規模噴火を起こしている。

日本への津波影響は確認されず

気象庁は今回の噴火に伴う津波の発生を警戒し、国内外の潮位を注視していた。沖縄では午後10時ごろに影響が出る恐れがあったが、22時30分の時点で目立った潮位の変動は観測されていない。

噴火直前に最高レベルの警戒体制へ移行

インドネシア火山地質災害対策局は、噴火直前にレウォトビ・ラキラキ山の警戒レベルを最高段階に引き上げており、地域住民への避難や情報伝達が迅速に行われた。現時点で死傷者や建物被害は確認されておらず、初動対応が効果を発揮した可能性がある。

過去の活動歴から見た火山のリスク

この火山は標高約1,700メートルで、2つの山体から構成される。特にレウォトビ・ラキラキ山は、2023年11月に死者を出す噴火を起こし、2025年3月にも再び大規模な活動が記録されている。今回の噴火もその延長線上にあるもので、地元では長期的な活動継続への備えが進められている。

今後の火山活動と津波への警戒継続を呼びかけ

気象庁および現地当局は、今後も火山活動の再活発化や津波発生の可能性が残るとして、引き続き監視を強化している。沿岸地域の住民に対しては、最新の公式情報を確認し、安全確保に努めるよう呼びかけが続けられている。

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