LINE、送信取消の制限時間を24時間から1時間へ

長峰 詩花
经过

日本とタイで新ルールを適用

LINEヤフーは、メッセージアプリ「LINE」で誤送信を取り消せる機能の利用可能時間を24時間から1時間に変更すると発表した。対象は日本とタイで、10月下旬以降に順次導入される。これにより、従来の取り消し期限は大幅に短縮される。

機能導入の背景が明確化

送信取り消し機能は、打ち間違いや誤送信への対処策として2017年に実装された。利用者は対象のメッセージを長押しし、「送信取消」を選択することで、送信者と相手双方の画面から該当内容を消去できる。導入以来、誤送信時の救済手段として定着してきた。

調査結果に基づく仕様変更を発表

今回の決定は、社内調査の結果が影響している。同社によると、取り消し操作を行う利用者のほとんどが送信から1時間以内に処理を完了しており、長時間の猶予は実際には利用されていないことが判明した。そのため、実態に沿った新たな基準が導入されることになった。

利用者の体験は変わらず

仕様変更後も、操作手順や表示内容は従来通りとなる。取り消し実行後は受信者側に「メッセージの送信を取り消しました」と表示される形式が続くため、利用者に大きな混乱は生じないとみられる。

自分だけの削除機能はそのまま維持

一方、自分の画面のみから対象を消す「削除機能」については、今回の時間短縮の対象外となる。したがって、閲覧環境を整理する目的で利用する際には、これまで通り時間を問わず使用可能である。

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