自民党総裁選、地方票と未定議員票が情勢左右

長峰 詩花
经过

投票日迫る総裁選の仕組みが発表

自民党総裁選は10月4日に投開票が行われる。総裁を決める投票は国会議員295票と党員・党友295票の合計590票で構成される。過半数を得られなければ決選投票に進み、国会議員票と47都道府県票で争われることになる。投票は午後1時すぎに党本部で始まり、結果は午後2時10分頃に発表される予定だ。

小泉氏が序盤で優位を確保

現時点で優勢とされるのは小泉進次郎農林水産相である。議員票で最も多くの支持を集め、地方組織でも一定の票を確保している。若手を中心に幅広い支持を得ており、党内改革や世代交代の象徴として存在感を示している。

高市氏は地方組織で支持を拡大

一方、高市早苗前経済安保担当相は地方票で小泉氏に迫る勢いを見せている。特に地方組織の保守層から強い支持を得ており、党員票で小泉氏と拮抗している。過去の総裁選でも一定の存在感を示しており、今回も地盤の強さを発揮している。

林氏の追い上げと派閥間の駆け引き

林芳正官房長官も支持を伸ばしており、上位候補に迫っている。派閥内での調整や未定票の取り込みを進めており、決選投票での逆転を狙っている。議員の約2割が依然として態度を明確にしていないため、情勢は流動的な要素を含んでいる。

新総裁選出後の政治日程が明確化

決選投票は午後3時20分頃に実施される予定で、その後新総裁が決定する。新総裁は同日夕方に記者会見を開き、党執行部人事に着手することになっている。また、国会では15日に新首相が正式に選出される見通しだ。今回の総裁選は、党の将来と政権運営を左右する大きな節目として注目されている。

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