半導体株急伸で日経平均4万5303円、AI需要が追い風

井村 智規
经过

初の大台突破、513円高で取引終了

東京市場で日経平均株価が4万5303円43銭となり、史上初めて終値で4万5000円を超えた。上げ幅は513円05銭で、一時は718円高の4万5508円67銭に達した。取引時間中の最高値を更新する場面もあった。

AI関連への期待感が買いを誘発

半導体株の上昇はAI需要の拡大に支えられている。丸三証券の丸田知宏氏は「期待先行ではなく実需が伴っている」と指摘。AI関連の広がりが今後も買いを呼ぶとの見方が強い。

円安進行が株価上昇を後押し

市場では円安基調が意識され、輸出企業の株価上昇を後押しした。加えて、FRBの利下げで米景気への懸念が後退し、日本株にとってもプラス要因となった。

個別銘柄の明暗が鮮明に

レゾナック・ホールディングスは証券会社による目標株価引き上げで急騰し、任天堂やIHI、川崎重工業は下落した。業種ごとに明暗が分かれる展開となった。

今後の焦点は日銀の政策判断

19日に発表される日銀の政策決定会合が次の焦点となる。据え置きが有力視される中、投資家は総裁会見で今後の金利見通しを注視している。市場では利益確定の動きも一部で出ており、相場の先行きは引き続き金融政策に左右される見通しだ。

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