起訴を超える被害総額が判明
三菱UFJ銀行の貸金庫からの窃盗事件で、元行員 山崎由香理被告 が東京地裁で証言した。起訴状では3億9500万円の窃盗とされているが、本人は実際には100人前後から17億~18億円を盗んだと述べた。顧客情報をエクセルで管理し、返済の意図があったと説明した。
投資損失が引き金となった経緯を発表
山崎被告は、借金を補うには投資や競馬で資金を増やすしかないと考えていたと証言した。中でもFX取引で5億円以上の損失を出したことが引き金となり、返済に行き詰まる不安から窃盗に手を染めたという。投資をやめれば返済できないとの強迫観念が、行為を習慣化させたと語った。
家庭崩壊と生活環境の変化の影響
事件が明るみに出た後、被告は離婚に至り、給与を元夫に管理される「小遣い制」となった。月3万~15万円の生活費では不足が生じ、再び投資に手を出したことで損失が拡大した。家庭環境の変化が生活苦と犯罪行為の連鎖を助長した形となった。
法廷での謝罪と弁済不能の現状
法廷で山崎被告は「銀行の信頼を損ねた」と謝罪したが、裁判官からの質問に対して「弁済の見込みはない」と明言した。被害者への補償が現実的に不可能であることが浮き彫りとなった。
次回公判と事件の社会的影響
次回の裁判は9月18日に開かれ、検察の論告と求刑、弁護側の弁論が行われる予定である。この事件は、金融業界への信頼を揺るがす重大な問題であり、社会的関心が高まっている。