日本産食品の輸出が拡大 米国とアジア市場がけん引

宇津木 柊
经过

上半期で初の8000億円超えを達成

2025年1〜6月における農林水産物・食品輸出額は8097億円となり、前年同期比15.5%増で過去最高を達成した。農林水産省は、訪日需要と和食ブームが寄与したと分析した。

米国向けが過去最高 緑茶やホタテが好調

米国向け輸出は22%増の1410億円に達し、上半期として最高額を記録した。抹茶需要の広がりや水産物輸出の伸びが貢献し、関税発動後も勢いを保った。

中国停止措置で輸出先多様化が進展

中国の日本産水産物輸入停止を背景に、ホタテの輸出はアメリカやベトナム、タイで伸びた。これにより、特定市場依存からの脱却が進み、輸出先の分散が進行している。

19品目で最高記録 牛肉やブリも好調

ホタテや緑茶に加え、牛肉やブリなど計19品目が過去最高を更新した。緑茶は欧米や東南アジアで人気が高まり、菓子や飲料向けの需要増が目立った。

今後は関税引き上げの影響が課題に

8月7日から米国が関税を15%に引き上げる予定で、下半期の輸出環境は不透明感を増している。農林水産省は、影響を抑制しつつ輸出の拡大を図る方針を示した。

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