平均価格3585円に低下し9週連続値下がり
農林水産省は28日、全国のスーパーにおけるコメ5キロの平均価格が3585円となったと明らかにした。前週比で4円下がり、統計開始以来初めて9週連続の値下がりとなった。3000円台を維持するのは6週連続で、下落の勢いはやや落ち着きを見せている。
ブレンド米の価格下落が全体を押し下げ
ブレンド米の平均価格は3088円に下がり、前週から18円安となった。これに対し、銘柄米は4264円で3円の上昇を記録した。ブレンド米は販売数量の58%を占めており、その影響力が価格全体の推移に大きく作用している。
備蓄米の流通拡大で販売量増加
随意契約による備蓄米は累計6万9777トンが販売され、価格下落を後押しした。特に東京都が5989トンで最多となり、地域による消費量の差も示されている。一方、秋田県は75トンと最少で、消費動向に大きな地域差が見られる。
地域ごとの差が顕著なブレンド米価格
ブレンド米の都道府県別価格は税抜きで大阪府が2580円と最安値、滋賀県が4980円で最高値を示した。地域別の調査結果は、販売エリアによる価格差が明確であることを裏付けている。
下げ幅縮小で市場動向が注視される
価格は下落基調にあるものの、直近では下げ幅の縮小が見られる。備蓄米の供給状況や販売構成の変化が市場動向に影響を及ぼす可能性があり、今後の推移が注目される。