世界シェアの逆転構図が判明
2025年のスマートフォン市場で、アップルが世界シェアの面でサムスン電子を超える見通しが示された。調査会社カウンターポイントの推計では、今年のアップルの世界シェアは19.4%となり、サムスンの18.7%を上回ると分析された。両社は長年にわたり世界首位を争ってきたが、順位の変動は2011年以来である。需要の波に即した機種投入が評価された形で、世界各地で販売台数が伸長したことが大きく影響した。
新型iPhoneの販売状況が発表
9月に発表された「iPhone17」シリーズは、各地域で堅調な動きを示した。米国や中国といった大規模市場では、買い替え期に入ったユーザーが多く、前年より2桁増の販売結果が報告されている。カウンターポイントの分析では、日本を含む主要市場で早期の伸びが確認され、発売開始から4週間の販売実績が前モデルを上回った。トランプ政権による高関税政策が予想より限定的な影響にとどまり、消費行動の停滞につながらなかった点も指摘された。
世界経済と通貨動向の影響
世界経済の持ち直しやドル安傾向は、アップル製品の海外販売に追い風をもたらした。輸入価格が抑えられたことで、端末価格の負担感が軽減され、新興国での購入が促された。中国市場でも為替環境が安定し、販売拡大につながったとされる。サプライチェーンの混乱が緩和されたことも、供給体制の確保につながり、需要に応じた出荷を進めやすい環境が整った。
ライバル企業の動向が明確化
サムスン電子は引き続き高いシェアを持つものの、今年の出荷増は4.6%にとどまった。折りたたみ端末を軸に市場拡大を図る一方で、主要地域での競争力向上に課題が生じている。特に米国や中国市場での存在感が相対的に低下し、アップルに押される形となった。世界市場の需要回復局面で、アップルの新型モデル投入時期と重なったことも、勢力図の変化に影響したとみられる。
将来の市場展望が示す影響
カウンターポイントの担当者は、今後投入される新型モデルが市場に与える影響を注視する必要があると述べている。2026年には折りたたみ型iPhoneや低価格帯の新機種が登場する見込みで、これらがアップルの販売を押し上げる可能性がある。調査会社は、現行の販売傾向が続けば、アップルが2029年まで首位を維持するとの予測を示した。2025年の動向は、世界のスマートフォン市場が大きく転換する節目となっている。
