万博協会が総来場2557万人と発表
13日に閉幕した大阪・関西万博について、万博協会は14日、184日間で2557万8986人が来場したと公表した。2005年の愛知万博を上回る結果となったが、目標の2820万人には達しなかった。会期中は多様な展示やパフォーマンスが行われ、国内外から関心を集めた。
最終日は20万人超、閉幕前に駆け込み需要
会期最終盤には来場が急増し、9月以降は連日20万人超を記録。9月22日の22万5333人が最多で、最終日も20万7889人に達した。春の開幕時は10万人を下回る日もあったが、夏以降の盛り上がりが全体を押し上げた。
会場警備と交通の成果、メトロ4000万人利用
大阪府警によると、会期中の警察取扱件数は約2870件で、事件関連が約980件、保護などが約390件だった。大阪メトロの夢洲駅では会期中に約4000万人が乗降し、1日平均21万7000人が利用した。閉幕翌日からはダイヤが縮小され、通常運行へ移行している。
解体作業本格化、2028年までに返還予定
閉幕翌日の夢洲では、シンボル施設「こみゃく」を含む撤去作業が始まった。協会は各国に2026年4月13日までの敷地返還を求め、10月20日以降にパビリオンの解体を進める。跡地は2028年2月末までに大阪市へ引き渡される予定で、再開発に向けた準備が進む。
関係者の声と成果、国際交流の象徴に
期間中、企業パビリオンや各国館で活動した関係者からは「多くの人々と交流できた」との声が寄せられた。6か月間にわたる催しは、技術・文化の発信と国際協力の象徴として記憶されることとなった。大阪はこの経験を次の都市開発と観光振興に生かす構えだ。