広告出稿停止の背景が判明
フジテレビは、元タレント中居正広氏に関する性加害問題への対応が不十分と批判され、複数の企業から広告出稿を停止されていた。日本生命も2025年1月に停止を決め、業界を代表する生保大手の動向が注目されていた。
日本生命の判断理由を発表
24日、日本生命は「フジ側の再発防止策に進捗が見られた」として広告再開を決定した。再開はスポットCMから始まり、提供番組としての復帰は未定。日生は出稿停止を継続する理由はなくなったと判断した。
他の保険会社の動向が判明
生保業界では、明治安田生命が今月から出稿を再開し、第一生命も再開を決めた。対照的に住友生命は依然として再開を検討中で、方針を明らかにしていない。企業ごとの判断に差が出ており、業界全体として足並みは揃っていない。
広告主の復帰が拡大
生保各社だけでなく、トヨタ自動車やNTTドコモといった大手企業も7月にフジテレビへの広告を再開した。広告主の復帰は徐々に広がりを見せており、フジの収益環境にも一定の改善が期待される。
業界内外の視線が集中
経団連会長の筒井義信氏は「人権とリスク管理の観点で改善が進んでいる」との認識を示した。今後、広告再開の動きがどこまで広がるかが焦点となり、フジテレビの信頼回復が引き続き問われる。