大阪万博で150社が新技術を世界へ発信

早瀬 涼真
经过

万博会場で大規模な国際展示が開催

2025年9月17日、大阪・関西万博で「グローバルスタートアップエキスポ2025」が開幕した。2日間の開催期間に、約150社の新興企業がブースを構え、世界的課題に挑む技術を披露した。展示だけでなく、投資家との交流や新たな事業連携を生み出す場としての役割も担っている。

国内発の医療系スタートアップが注目

セレイドセラピューティクスは造血幹細胞培養技術を活用し、血液がん治療への応用を示した。ヒューマンライフコードはへその緒由来の細胞を用いた再生医療の可能性を打ち出し、複数の臨床試験の進展を紹介した。日本発のバイオテクノロジーは来場者の関心を集めた。

関西から世界に挑む研究成果

兵庫県のサグリはAIと衛星データを組み合わせ、肥料利用の効率化を可能にするシステムを展示した。京都市のトレジェムバイオファーマは永久歯が少ない子供を対象とした歯の再生技術を披露し、医療分野での新たな可能性を訴えた。関西圏の研究成果が世界市場へのアピールにつながっている。

投資呼び込みを強化する動き

投資家との交流を通じ、出展企業は事業内容を直接訴える機会を得た。ピッチセッションでは成長分野の将来性を示し、資金調達や国際展開の足掛かりを築くことを目的とした。万博という国際舞台は企業にとって重要な資金流入の機会となっている。

世界的企業からの応援メッセージ

開幕式では米エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが「スタートアップの役割」を強調するビデオメッセージを寄せた。万博の国際的ネットワークを活用することで、新興企業の技術はさらに広く世界へ発信されると期待されている。

この記事をシェア