観光需要で商業地急騰 東京地価7.7%上昇

早瀬 涼真
经过

地価が全体で堅調な伸びを示す

東京都が発表した基準地価では、都内の平均変動率が前年比7.7%増加し、13年連続の上昇となった。調査対象の1291地点のうち、1206地点で上昇が確認され、下落地点はわずか15にとどまった。

商業地で浅草が突出した伸びを記録

商業地は都内全体で11.2%上昇し、特に区部では13.2%と強い伸びを示した。台東区浅草1丁目で27.4%、西浅草2丁目で25.2%と、観光客でにぎわう地域が大幅に上昇している。飲食店舗や観光関連施設への需要が急増したことが背景にある。

銀座の地価が20年連続で最高値を維持

商業地の最高額は中央区銀座2丁目の4690万円で、前年より480万円上昇した。銀座周辺は百貨店やホテル需要が旺盛で、築地市場跡地の再開発計画も加わり、安定した高値を維持している。

住宅地の動向 都心区が高い上昇率

住宅地は全域でプラスを示し、区部では8.3%増加した。港区と目黒区が13.7%の伸びを記録し、千代田区や台東区でも上昇率が高かった。利便性の高さや住環境の良さが需要を支えている。

多摩地域も広範に上昇傾向

多摩地区では住宅地が3.8%、商業地が5.3%上昇した。立川市が商業地で10.8%の伸びを示し、国分寺市や府中市も8%台で続いた。東京郊外でも開発と利便性の向上が価格を押し上げている。

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