ベイン傘下で動き出すヨーカ堂 食品集中と店舗刷新が軸

長峰 詩花
经过

再建戦略の全体像が示された記者会見

ヨーク・ホールディングスは9月3日、ベインキャピタル傘下入り後初の記者会見を開催した。業績低迷が続いてきたイトーヨーカ堂の立て直しに向け、新たな戦略を明らかにした。

中核事業を食品に特化すると表明

石橋誠一郎社長は、今後は食品事業に経営資源を集中させると発表した。消費者の日常需要に直結する分野に特化することで、成長の足掛かりを確保しようとしている。

改装による店舗改革の実行計画

店舗改装が重要な施策とされ、商品展開や売り場環境を刷新する計画が進められる。これにより利便性を高め、顧客の購買頻度を増やすことが目標となっている。

投資規模は数千億円に達する可能性

ベインキャピタルの西直史パートナーは「必要なら制約なく投資する」と述べ、資金投入に意欲を示した。数千億円規模の投資が見込まれており、再建の実効性を高める後押しとなる。

地域に根ざした営業戦略を掲げるヨーカ堂の新方針

ヨーカ堂の山本哲也社長は「閉店の予定はない」と明言し、地域密着の姿勢を強調した。地域住民に支持される店舗づくりを通じて、長期的な信頼関係を築く方針が示された。

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