新浪剛史氏の辞任、政財界への影響拡大

長峰 詩花
经过

大企業トップ辞任の衝撃が判明

9月2日、サントリーホールディングスは新浪剛史会長の退任を正式に発表した。警察が違法の疑いがあるサプリメント購入に関して調査を進めており、財界の重鎮の突然の辞任は産業界に大きな動揺を引き起こしている。

違法成分を含む疑いの製品が発表

捜査関係者によると、海外の知人から送付されたサプリメントに大麻由来成分THCが含まれていた可能性がある。警察は国内規制の認識があったかどうかを慎重に調べている。新浪氏は「適法と考えていた」と説明したが、経営者としての判断力に疑問符がついた。

経済同友会代表幹事辞任の必然性

新浪氏は2023年から経済同友会代表幹事を務め、経済3団体の一角として政府に政策提言を行ってきた。今回の事態を受け、代表幹事としての辞任は不可避とみられ、同友会の定例会見での説明が注目されている。

政策決定機関からの退任の可能性

新浪氏は政府の経済財政諮問会議の民間議員も務めていた。同会議は経済政策の司令塔と位置づけられる重要な場であり、辞任が決まれば政財界双方に影響が及ぶ。さらに、民間政策組織「令和国民会議」の幹事職も担っており、各所で人事の見直しが避けられない。

信頼回復に向けたサントリーの対応

記者会見で鳥井信宏社長は謝罪し、外部調査や社内のガバナンス強化を進める方針を明らかにした。副社長の山田賢治氏も「有罪か無罪かではなく、経営者の資質が問われた」と説明し、今後の判断を変える考えはないと述べた。

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