牛丼36商品を対象に価格見直しを発表
外食大手すき家は、9月4日から牛丼や牛皿のメニュー36品目を対象に値下げを行う。幅は10〜40円で、並盛は480円から450円、大盛は680円から650円へと改定される。11年ぶりとなる今回の値下げは、消費者の節約需要を意識した対応とされる。
消費者の節約志向が価格改定に影響
長引く物価上昇や実質賃金の減少で、家計における外食への負担感が強まっている。すき家は価格を抑えることで来店意欲を高め、競争激化する牛丼業界で存在感を維持する戦略を打ち出した。450円という水準は、生活者にとって利用しやすい価格帯といえる。
ライバル2社との比較で最安値が判明
今回の改定により、並盛価格は吉野家498円、松屋460円と比べてすき家が最も安価になる。3月の値上げ前の水準に戻す形であり、他社との差別化がより鮮明となる。牛丼3社間の価格競争は、再び消費者の注目を集める展開となる。
異物混入問題で低迷する来客数の影響
今年3月に一部店舗で異物混入が判明して以降、すき家は5カ月連続で既存店客数が前年割れしている。企業イメージの回復が急務となる中で、値下げは顧客回復のきっかけを作る手段とされる。安全性への信頼を取り戻すと同時に、価格面で魅力を高めることが課題となる。
グループ全体でのコスト対策の行方
ゼンショーホールディングスは、はま寿司や海外事業での経験を活用し、原材料調達から製造・物流までの効率化を進めている。こうした仕組みを基盤に、価格引き下げを実現している。すき家は今後、販売数を増やすことで収益を積み上げ、業績回復を図る方針だ。