エヌビディア新AI基盤が示す自動運転技術の転換点

長峰 詩花
经过

自動運転技術の進化を示す発表内容

米ネバダ州ラスベガスで開かれるCESを前に、エヌビディアは自動運転開発を支える新しいAI基盤技術を公開した。視覚情報や周囲の状況を統合的に解析し、車両が取るべき行動を推論する点に特徴がある。従来型の事前学習中心の仕組みとは異なり、現実の道路環境に即した判断を可能にすると説明された。

周囲環境を踏まえた行動推論の仕組み

発表されたAIモデルは、交通量の多い交差点や予期せぬ事態に直面した際でも、複数の選択肢を比較し安全性を優先した行動を導き出す。子どもの飛び出しなど突発的な状況にも対応できるとされ、自動運転の信頼性向上につながる技術として位置付けられている。

レベル4実現を見据えた産業連携

この技術は、都市部で運転手なし走行が可能な「レベル4」自動運転の実用化を視野に入れている。独メルセデス・ベンツや米ウーバーテクノロジーズが採用を計画しているとされ、産業界との連携が進むことで実装段階への移行が加速するとみられる。

CEOが示した長期的な普及見通し

フアンCEOは講演で、今後10年で相当数の自動車が自動運転に置き換わるとの見解を示した。AIによる判断精度の向上が進めば、道路全体の安全性や交通効率にも影響を与えると説明し、技術の社会的意義を強調した。

次世代GPU量産が支える開発基盤

エヌビディアは同時に、生成AIに不可欠なGPUの需要が堅調であることを踏まえ、処理能力や通信速度を高めた次世代GPU「ルービン」の量産開始を明らかにした。自動運転と生成AIの双方を支える計算基盤として、今後の技術展開を下支えする役割を担う。

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