AI分野での競争加速が鮮明に
アマゾンはクラウド事業AWSでオープンAIの最新AIモデルを提供すると発表した。AI分野における競争が激化する中、同社は自社サービスへの統合で開発者や企業に新たなAI活用の機会を提供し、市場での地位向上を図る。
BedrockとSageMakerでのAIモデル提供が確定
提供されるAIモデルは「Bedrock」と「SageMaker」を通じて利用可能となる。高度な推論や複雑なタスクの自動実行が可能で、開発者によるカスタマイズも容易な設計が特徴だ。AWSはこれにより幅広い用途に対応するAI基盤を整備する狙いを持つ。
既存のマイクロソフト独占に対抗
これまでオープンAIモデルをクラウドで再販できるのはマイクロソフトのみだった。Azureの成長はこの独占的供給体制に支えられてきたが、AWSの参入で競争は一段と活発化する見込みだ。
ジャシーCEOが描くAWSのAI戦略ビジョン
アンディ・ジャシーCEOはAWSを「AIツールのスーパーマーケット」と位置づけてきた。今回のオープンAIモデル採用に加え、Anthropicとの提携やClaudeモデルの提供など、AI分野での選択肢を拡大する施策を進めている。
投資家が注視するAI関連動向
5日の米国株式市場ではアマゾン株が1%値を上げたが、年初からの累計では2.6%のマイナスを記録している。AI分野の拡大が今後の収益改善に直結するかが焦点となり、この発表は投資家の動向に影響を及ぼす可能性がある。