オープンAIが明かしたチャットGPTの驚異的成長

長峰 詩花
经过

年間比較で4倍増、世界利用者が記録的規模に

生成AIの代表格「チャットGPT」の利用者数が急増している。米オープンAIが2025年8月4日に発表したところによると、1週間あたりの利用者数が7億人に達する見通しとなった。これは、前年と比較して約4倍の水準で、生成AIの社会的定着を象徴する数字となっている。

わずか4カ月で2億人の新規ユーザーを獲得

オープンAIの内部情報によれば、2025年3月末時点での週次利用者数は5億人だったが、そこから4カ月で2億人が新たにサービスを利用するに至った。急激な増加は、グローバルにおけるAIツールの重要性の高まりと一致している。

製品責任者がコメント「より多くの挑戦へ」

この数字を発表したのは、同社で製品責任を担うニック・ターリー氏である。氏はSNS投稿で「AIは多くの人々に新たな挑戦の機会を与えている」と述べ、開発陣への敬意も表明した。この言葉は、AIが単なる利用に留まらず、学びや創作支援に広がる流れを象徴している。

社会実装と同時に浮上する責任の在り方

ユーザー数の拡大は、企業にとって好材料である一方、情報の取り扱いや利用ルールに関する責任も伴う。とりわけ、誤情報の拡散やAI生成物の信憑性が課題となる場面が増えており、今後は規制やガイドライン整備が求められる局面に入っている。

利用者数だけで測れない生成AIの影響力

週7億人というチャットGPTの利用規模は、AIが国際社会で欠かせない存在に近づいていることを示す。しかし、利用数の拡大だけでは社会的な有用性は保証されない。これからは、効果的な活用と倫理面での慎重な対応が重要となる。

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