ウェイブ、日産と連携し日本で自動運転開発を加速

宇津木 柊
经过

英AI企業が横浜に拠点を設け技術導入を本格化

自動運転技術を手掛ける英国のウェイブ・テクノロジーズが、日本市場への本格進出を開始した。横浜市に新設されたテスト・開発センターでは、現地データを活用しながら運転支援技術の精度向上を図る。これにより、日本独自の交通環境への対応が期待される。

日産の次世代「プロパイロット」にAI技術が採用

ウェイブのAI技術は、日産が導入予定の次世代運転支援システムに搭載される。同システムは高度な衝突回避機能を特徴としており、2027年度に導入が見込まれている。英国で始まった技術が日本の主要自動車メーカーに採用されたことで、実用化に向けた動きが加速している。

柔軟な統合モデルが他社との差別化要因に

ウェイブが開発した統合基盤モデルは、車両や環境に応じた柔軟な調整が可能であり、センサーや地図への依存度を抑える点が強みとされる。これにより、異なる自動車メーカーや地域でも応用しやすいソリューションが提供される。

日本市場を巡る競争の激化と戦略的意義

日本市場では、米ウェイモも参入に向けた準備を進めており、自動運転分野での競争が激化している。ウェイブの参入は、技術提携と市場適応を両立させる戦略の一環とみられ、国内企業にとっても重要な提携先となりうる。

世界規模の展開で信頼性を獲得

ウェイブは英国や米国、ドイツでの実績を持ち、今回の日本進出はその延長線上にある。2024年にはソフトバンクなどから1500億円規模の資金を調達しており、持続的な開発体制が整っている。グローバル展開の一環として、日本が次なる重要拠点となる。

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