千葉豪雨で放置車両約2700台、国・県・市が撤去へ連携 JR外房線は一部再開、24日の全線復旧を目指す方針示す

長峰 詩花
经过

道路に残る約2700台、撤去作業が大きな課題

千葉県を襲った豪雨の影響で、水につかるなどして走行できなくなった車が大量に道路上へ残され、復旧を妨げる要因となっている。県と千葉市の把握では、千葉市が管理する道路で約2500台、県道などで約230台に上り、少なくとも約2700台が対象となった。

把握が済んでいない自治体もあるため、実際の台数がさらに増える可能性もある。車両の移動には所有者との連絡やレッカー車の手配が必要で、一斉に撤去することが難しい状況となっている。

国・県・千葉市が連携し対応チームを立ち上げ

千葉市は通行の安全確保を優先し、道路をふさいでいた車両など約500台を18日朝までに路肩へ移した。県が管理する道路に残っていた約230台についても、道路脇への移動を終えている。

ただ、これは道路上から一時的に動かした段階で、最終的な撤去作業は残る。千葉県は18日、国や千葉市などとのプロジェクトチームを立ち上げ、所有者への連絡や搬出方法を調整しながら処理を進める体制を整える。多数のレッカー移動が必要となるため、撤去完了の時期は見通せていない。

外房線は一部再開、24日の全線復旧を目指す

鉄道ではJR外房線の復旧が進み、18日の始発から大網―本納間で運転が再開された。豪雨によって線路を支える砂利が流れたため、これまで誉田―本納間で列車の運行が停止していた。

一方、誉田―大網間では引き続き復旧工事が必要で、運転再開には至っていない。JR東日本は一部区間で代行バスを運行し、利用者の移動手段を確保している。全線については24日の運転再開を目標として作業を進める方針だ。

被災地域で交通と生活への影響がなお長期化

道路や鉄道以外にも、豪雨の影響は地域生活の各所に残る。住宅の床上・床下浸水は合わせて2314棟に達し、18日午後1時時点で63人が避難所で生活していた。千葉市緑区では道路崩落によって水道管が破損し、約50世帯で断水も続いている。

医療機関でも設備被害が発生した。千葉大学医学部付属病院では排水設備の冠水により医療器具の洗浄・滅菌に支障が出たため、19日に予定していた手術を取りやめることになった。20日以降も手術件数を限定する対応が予定されている。

復旧長期化も視野、関係機関の連携を強化へ

人的被害も拡大しており、千葉県によると今回の豪雨による死者は13人となった。住宅や交通、ライフラインの被害が同時に発生したことで、被災地域では通常の生活環境を取り戻すまで複数分野での対応が必要となっている。

道路に残された多数の車両の撤去は、緊急車両や住民の移動を円滑にする上でも重要な復旧作業となる。県は国や自治体と役割を分担し、道路の正常化と生活基盤の回復を並行して進めるとしている。

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