ニチレイへのサイバー攻撃で情報流出拡大 業務正常化後も個人情報などの漏えい内容を調査、対象者への通知対応を継続

早瀬 涼真
经过

システム復旧後に新たな情報公開が判明

ニチレイが7月に受けたサイバー攻撃を巡り、業務が正常化した後も情報流出への対応が続いている。8月10日には、攻撃によって取得されたとする大量のデータがインターネット上の闇サイトに掲載されたことが分かった。

公開を行ったのは「RansomHouse」を名乗るハッカー集団で、セキュリティー会社S&Jが掲載状況を確認した。同社によれば、データは約27万ファイルに及び、個人に関係する情報も含まれている。

ニチレイは新たなデータ掲載を認識している。情報の具体的な中身や対応の詳細については明らかにせず、外部に流出した可能性がある情報の確認を続けるとしている。

7月13日の障害で冷凍食品出荷に支障

ニチレイでは7月13日以降、サイバー攻撃に伴うシステム障害が発生した。社内業務の一部が影響を受け、冷凍食品の出荷をはじめとする物流関連の作業にも支障が出た。

同社はシステムの復旧を進めながら業務体制の立て直しを行った。障害発生から11日後の7月24日には、通常の業務状態に戻ったと発表している。

一方、業務システムが復旧したことと、攻撃による情報流出への調査は別の対応として続いていた。同社は当初から、個人情報が外部へ渡った可能性について確認を進めていた。

個人情報流出の可能性ある対象者へ通知

ニチレイは、外部へ漏れた可能性のある個人情報について調査を行い、該当すると判断した対象者への通知を進めている。ただ、何人が対象となっているのかや、どのような情報が含まれるのかについては公表していない。

今回サイト上に掲載されたファイルには、従業員や取引先に関連するとみられる個人情報が含まれているという。また、企業向けの業務システムで使用されるアカウントに関係するとみられるデータも確認されている。

こうした情報が掲載されたことについて、ニチレイは把握していると説明している。現時点では個々の情報や具体的な対応内容へのコメントを控えている。

約27万ファイル掲載で調査範囲広がる

S&Jによれば、「RansomHouse」が8月10日に掲載したデータは約27万ファイルに上る。大量の情報が一度に公開された形で、盗み出されたとされるデータの大部分に相当するとみられている。

7月の障害発生時点で、ニチレイは個人情報が流出した可能性を説明していたが、その件数や内容は明らかにしていなかった。今回、外部のサイト上で多数のファイルが確認されたことで、流出の可能性がある情報を特定する作業が引き続き行われることになる。

ニチレイは掲載されたデータそのものの詳細について説明していない。情報の確認を続け、漏えいした可能性のある範囲を調査している。

業務正常化後も情報流出への対応続く

ニチレイの出荷などに生じていた直接的な業務上の障害は7月24日までに解消された。一方、攻撃を通じて外部へ持ち出された可能性のある情報への対応は、その後も続いている。

8月10日に確認された新たなデータ公開には、従業員や取引先に関係するとみられる情報が含まれている。ニチレイは対象者への通知を進めるとともに、流出した可能性のあるデータの内容を調べている。

同社は新たな掲載を確認したとした上で、引き続き情報漏えいの可能性に関する調査を継続する方針を示している。

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