米軍幹部が作戦再開の水準を否定
米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長は5月5日の記者会見で、イランによる攻撃や妨害が続いているものの、大規模な軍事作戦を再開する段階にはないと説明した。米国は4月7日に発表された停戦の枠組みが現在も有効だとの立場を取っている。会見では、ホルムズ海峡の安全確保と停戦維持を同時に進める米側の判断が強調された。
停戦判断は大統領が最終決定
ヘグセス国防長官は、イランとの停戦について「終わっていない」と述べ、現時点で停戦協定が破綻したとは見ていないことを明らかにした。一方で、米国は防衛を積極的に行うと表明しており、その方針に沿って対応していると説明した。事態が停戦違反と見なされる水準に達したかどうかについては、トランプ大統領が最終的に判断すると述べた。
海峡通過支援でイラン側をけん制
ヘグセス氏は、米国がホルムズ海峡で始めた船舶通過の支援措置について、イランが船舶を攻撃すれば「圧倒的な米国の火力」を受けることになると警告した。支援措置は一時的な対応だとしながらも、米国は航路確保に成功したと主張している。同氏は、イランが海峡を支配していると述べている一方で、実際には支配できていないとの見方を示した。
攻撃と拿捕の実態を米側が公表
ケイン氏によると、停戦発表後、イランは商船に対して9回の攻撃を行い、コンテナ船2隻を拿捕した。米軍への攻撃も10回以上確認されたとされる。米軍はこれらの妨害を撃退していると説明し、今後数日間でさらに多くの船舶が海峡を通過するとの見通しを示した。米側は、攻撃の継続を深刻に受け止めながらも、全面的な作戦再開には踏み切っていない。
関係国への協力要請が焦点に
ペルシャ湾では1550隻以上の船舶が足止めされ、乗員は約2万2500人に達している。ヘグセス氏は、爆発と火災が起きた韓国企業運航の貨物船と連絡を取っていると述べたうえで、海峡の安全確保に向けて韓国、日本、オーストラリア、欧州に行動を求めた。ホルムズ海峡の停滞は商船の航行だけでなく、原油輸送にも直結するため、米国は停戦維持と航行支援を両立させる対応を続けている。
