AI対話で投稿整理を可能にした新機能の概要
米SNS企業Blueskyは2026年3月28日、新たなAIアプリ「Attie」の提供開始を発表した。このアプリは、利用者が自然な言葉で希望する情報内容を入力すると、AIが投稿の一覧を自動生成する機能を備えている。
従来、カスタムフィードの作成には専門的なプログラム知識が求められていたが、新ツールでは会話形式の指示のみで目的に沿った表示が実現できるようになった。これにより、専門技術を持たない利用者でも情報整理が行える環境が整備された。
プログラム不要化による利用環境の変化
これまでの仕組みでは、投稿の分類や抽出を行うためにはコードの作成が不可欠であり、一般利用者にとっては利用の障壁となっていた。新しい仕組みでは、ユーザーが閲覧したい投稿の種類や条件を文章で指定するだけで、AIが条件に沿った表示を構築する。
例えば特定ジャンルの音楽や特定の人の投稿など、細かな条件設定が可能となり、個々の興味関心に合わせた情報取得が実現する。こうした簡便化は、SNSの使い方を大きく変える可能性があるとみられている。
分散型技術を基盤とした設計の特徴
新アプリは、Blueskyが採用している「AT Protocol」を基盤として設計されている。この技術は、特定のサービスに依存しない分散型の構造を特徴としており、複数のサービス間で投稿情報を共有できる仕組みを持つ。
対象となるのは、この仕組みを利用しているサービス上の公開投稿であり、幅広い情報を横断的に整理できる点が特徴とされている。こうした設計により、情報の管理方法を利用者自身が選択できる環境づくりが進められている。
独立アプリとして位置付けられる役割
Attieは既存のSNS本体とは切り離された独立型のアプリとして提供されている。これは、SNSの基本機能とは別に、新しい情報整理の仕組みを試験的に展開する目的があるためとされる。
現在は招待制によるクローズドβ版として公開されており、公式サイトを通じて待機登録が可能となっている。段階的な公開を通じて利用状況や技術面の検証が進められる見通しである。
利用者主体のSNS環境を目指す方針
Blueskyの経営陣は、AIの役割について従来のSNSの仕組みに対する問題意識を示している。企業側が滞在時間の増加やデータ収集のためにAIを活用する流れが広がる中、利用者自身が情報の流れを管理できる仕組みの必要性を強調している。
今回の新アプリは、こうした理念に基づき、透明性のある情報管理と利用者主導の環境を実現するための試みとして位置付けられている。
