38歳イェッテン氏が最年少首相に就任

笠原 美琴
经过

新政権発足の概要

オランダで2月23日、新たな連立政権が発足した。首相に就任したのは中道リベラル政党「民主66」の党首、ロブ・イェッテン氏(38)である。38歳での就任は同国史上最年少となる。

今回の政権は、昨年10月の下院選挙を受けて行われた連立交渉の結果、樹立された。選挙から117日を経ての発足となり、協議の長期化が改めて浮き彫りとなった。

3党による少数連立の枠組み

連立を構成するのは「民主66」、中道右派の「自由民主党(VVD)」、キリスト教民主勢力「CDA」の3党である。下院(定数150)における3党の合計議席は66にとどまり、過半数には届かない。

そのため、政権運営では法案ごとに他党の賛同を得る必要がある。比例代表制を採用する同国では単独過半数の獲得が難しく、連立政権が常態化している。

閣僚人事と各党の対応

新内閣では閣僚ポストが3党で分担された。VVDのイェジルゲス党首は副首相兼国防相に就任した。一方、CDAのボンテンバル党首は入閣を見送り、党運営を優先する立場を選択した。

各党の代表が異なる役割を担うことで、連立内の均衡を図る構図となっている。

極右勢力の動向と議席構成

下院選では「民主66」が最多得票を得たが、獲得議席は26にとどまった。過激な反移民・反イスラム主張で知られるウィルダース氏率いる自由党(PVV)も同数議席を得た。

しかし、PVVでは1月に7議員が離党し、勢力を後退させた。これにより議会内の力学にも変化が生じた。

多様性象徴としての歴史的就任

イェッテン氏は同性愛者であることを公表している。2001年に世界で初めて同性婚を合法化したオランダで、同性愛を公言する首相が誕生したことは象徴的な意味を持つ。

最年少首相の誕生とともに、少数与党による政権運営が始動した。議会内での調整能力が今後の焦点となる。

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