バイトダンスAIが人物生成停止 権利対策強化

井村 智規
经过

生成技術とIP問題浮上

中国の字節跳動(バイトダンス)は、動画生成AI「Seedance2.0」において実在人物や既存キャラクターを基にした動画制作を停止したと明らかにした。同社は動画アプリ「TikTok」を展開する。生成AIの進化により、知的財産を巡る議論が再燃している。

実在人物やキャラ生成停止

同社によると、実在の人物の顔や、アニメなどのIPキャラクターを基にした生成機能への対応を停止した。中国部門幹部は「実在の人物やディズニーのようなIPキャラクターの生成には対応していない」と説明した。権利侵害防止策の維持と強化に注力していると述べている。

ディズニーなどが抗議

Seedanceは2月12日に発表された。その後、ディズニー作品のキャラクターや日本の「ウルトラマン」が登場する動画がSNSで広がった。ロイター通信によると、米ウォルト・ディズニーは無断使用を理由に停止通告書を送付したという。

国内団体も懸念表明

日本では「日本アニメフィルム文化連盟」が声明を発表し、著作権処理が不十分なまま利用が進むことへの懸念を示した。映画関連の海外団体も同様の立場を表明している。業界側は、AI活用の拡大と権利保護の両立を求めている。

生成AIと法的整備の課題

動画生成AIは文章入力から映像を作成できる技術として急速に普及している。一方で、既存作品や人物の権利との関係整理が追いついていないとの指摘がある。バイトダンスの措置は、生成AI分野における権利対応の重要性を示す動きとなっている。

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