日伊、供給網と技術連携を軸に協力格上げ合意へ

宇津木 柊
经过

官邸会談で関係を更新

高市早苗首相は1月16日、首相官邸でイタリアのジョルジャ・メローニ首相と会談しました。両首相の対面による2国間会談は初めてとなります。会談では、日伊関係を従来の枠組みから一段引き上げ、「特別な戦略的パートナーシップ」として位置づける方針を確認しました。会談後には共同記者発表も行われ、協力分野の拡大を打ち出しました。

160周年を節目に再定義

2026年は日伊の外交関係樹立160周年に当たります。両首相は節目の年を踏まえ、今後の協力の方向性を整理し直すことで一致しました。共同の枠組みを新たに掲げることで、経済・安全保障の両面で実務を加速させる狙いを示しました。会談後の発信でも、次の長期を見据えた関係の組み立てが強調されました。

重要鉱物の調達体制を安定化

共同声明には、特定国への依存を抑えた重要鉱物などのサプライチェーン強靱化が盛り込まれました。あわせて、自由で公正な経済秩序と経済安全保障の確保が、日伊双方にとって重要だと明記されました。供給網を相互に支え合う方針を示し、産業基盤や調達の安定性を高める考えを共有しました。中国の輸出規制や経済的威圧を念頭に、懸念を共有した点も記載される見通しです。

AI・半導体など協力促進

経済安保に直結する分野として、AI(人工知能)や半導体を含む科学技術協力の促進も確認されました。先端領域の連携を深めることで、研究開発や産業競争力の強化につなげる構図となります。会談後の共同記者発表でも、経済・経済安保を含む幅広い協力の発展が言及されました。実務面では、関係省庁の連携を通じて具体化を進めることになります。

女性閣僚懇談も実施

会談後には、女性閣僚を交えた懇談会も開かれました。日本側からは片山さつき財務相、小野田紀美経済安全保障相が同席しました。首脳間の合意に加え、閣僚レベルの対話を重ねることで、経済安全保障や技術協力などの実行力を高める構えです。日伊は節目の年を機に、複数の政策領域で協力を制度面から押し広げる姿勢を示しました。

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