研究センター入居による戦略的判断
SCREENホールディングスは、米ニューヨーク州にある先端半導体研究センター内に研究拠点を設けた。海外拠点としては初の取り組みで、投資規模は約120億円に及ぶ。研究環境が整った施設に入居することで、グローバルな技術開発の拠点とする狙いだ。
次世代工程を見据えた研究内容
新拠点では、次世代半導体工程を中心とした研究開発を進める。半導体洗浄装置で世界トップクラスの実績を持つ技術を基盤に、より高度な製造工程への対応を目指す。クリーンルームを活用し、実機を用いた検証や装置改良を行う体制を整える。
有力企業が集積する研究環境
研究センターには、IBMやアプライドマテリアルズといった有力企業が集まっている。SCREENは、同一拠点で研究を行う利点を生かし、企業間の連携機会を広げる。研究成果を共有しやすい環境の中で、装置開発の高度化を進める。
国内外を結ぶ研究ネットワーク
米国拠点は、滋賀県や京都市にある既存拠点と連動する。国内で蓄積した技術と米国での研究成果を結び付け、研究から製品化までの流れを効率化する。複数拠点を活用することで、技術開発にかかる時間の短縮を図る。
グローバル展開を支える研究基盤
米国での研究拠点設置は、SCREENのグローバル展開を支える重要な基盤となる。先端分野への対応力を高めることで、半導体装置市場での存在感を強める。海外研究拠点を活用した開発体制が、事業成長を下支えする。
