高市首相「手段を選ばない」 拉致問題解決へ決意示す

井村 智規
经过

首相が国民大集会に初出席し強い意欲を示す

北朝鮮による拉致問題の解決を求める「国民大集会」が11月3日に東京都千代田区で開かれ、 高市早苗首相 が初めて出席した。首相は演説で「拉致被害者の帰国が一人も実現していないことは申し訳ない」と述べ、政府として問題を重く受け止める姿勢を明確にした。

拉致問題を内閣の最重要課題に位置付け

高市首相は「被害者や家族の高齢化が進む中で、拉致問題はこの内閣の最重要課題だ」と強調。「全ての拉致被害者の帰国を実現するため、私は手段を選ばない」と語り、早期解決への強い決意を示した。

外交舞台でも協力を要請、国際連携を強化

首相は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を含む外交日程で各国首脳に拉致問題への理解と支援を求めたことを明らかにした。国際社会での支持拡大を通じ、北朝鮮への働きかけを強める考えを示した。

就任直後から被害者家族と面会を重ねる

高市首相は就任後、被害者家族との面会を実施し、米国訪問時には トランプ大統領 と被害者家族の会談にも同席している。関係者は「安倍晋三元首相が長年努力してきた路線を継承している」と説明し、政府として一貫した姿勢を維持する意向を示した。

安倍路線を継承し、停滞打破への意欲が明確に

拉致問題は安倍政権時代から継続的に取り組まれてきたが、未解決のままである。高市首相は「安倍氏の志を引き継ぎ、結果を出す」との覚悟を周囲に語っており、膠着状態が続く交渉の再始動が焦点となる。

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