初公判で被告が「間違いありません」と認罪が判明
2025年10月28日、奈良地方裁判所で開かれた初公判にて、被告の山上被告は「全て事実です。間違いありません」と述べ、安倍氏銃撃事件に関する殺人罪などを認めた。弁護側は起訴されているその他の罪項目について異議を唱える構えを示している。
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背景にある教団と被告の家族事情が浮上
検察側の説明によれば、被告は母親が旧 世界平和統一家庭連合に多額の献金を行い、これが生活を圧迫したとして教団に対して恨みを抱いていた。被告は教団のトップを標的にする構想から安倍氏に狙いを定め、手製銃を製造して犯行に至ったとされる。
被告側が主張する家庭内の「宗教的虐待」の認識
弁護側は、母親の教団入信や兄の自殺などを巡る家庭内の事情を「宗教的虐待」と位置付け、被告の人格形成や行動背景に影響があったと主張。この事情を量刑判断の材料とすべきだと訴えている。
法廷で焦点となる「発射罪」の適用範囲
起訴状には銃刀法違反(発射罪)など計5罪が含まれており、被告側は手製銃の威力を巡って「砲」には当たらないとの見解を示している。司法がこの主張をどう評価するかが、最終的な量刑提示に影響する見込みである。
判決時期と重大事件としての位置付けが明確化
今回の公判は、判決が来年1月21日に決定済みとなっており、首相経験者銃撃という前例のないケースという点で国民の注目が高まっている。法廷では粗略とされることのない公正な審理が求められている。
