歌手出身のさや氏が初当選 東京選挙区で躍進

宇津木 柊
经过

異色の候補が参議院に新風を吹き込む

2025年7月20日の参院選で、東京選挙区から出馬した参政党の新人・さや氏(43)が初当選した。芸能活動の経歴を持つ候補の国政進出は注目を集めており、投開票当夜には新宿区の党開票センターで花束を受け取り笑顔を見せた。

「消費税廃止」や「少子化対策」を前面に掲げる

さや氏は選挙戦を通じて「消費税の段階的撤廃」や「若年層への支援拡充」を中心政策として主張。物価高や育児環境への不満が高まる中、有権者の共感を得た。訴えは無党派層にも波及し、従来の支持基盤を超えた票を獲得したと見られる。

スローガンに賛否 政策意図を強調

選挙中に掲げた「日本人ファースト」というスローガンに対し、排外的な意図とする批判も出たが、さや氏は「日本人の賃金が上がらない現状を変えたい」と述べ、経済政策の一環としての立場を強調した。「誤解があった」とも述べ、説明責任を果たす姿勢を見せた。

参政党としての初の選挙区議席を確保

今回の当選は、参政党にとって初の選挙区当選である。2020年の結党以来、比例代表での議席確保はあったが、選挙区での勝利は初めて。6月の都議選での3議席獲得に続き、党としての影響力を全国区で広げつつある。

参政党のさや氏、初当選後の国会活動に期待

今後は国会での政策提案と発信力が問われることになる。芸能活動で培った表現力を活かしつつ、選挙戦で示した政策を実現に向けてどう展開するかが焦点だ。若年層や女性有権者からの期待も高く、政治に新たな視点を持ち込む存在として注目されている。

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