世界初の時価総額4兆ドル超えを記録
米エヌビディアは7月10日、終値ベースで4兆40億ドルに到達し、世界で初めて時価総額4兆ドルを突破した企業となった。この数値は日本のトヨタ自動車の約15倍に相当し、世界経済の構造変化を象徴している。
AI特化型企業の評価が急上昇
AI分野の成長を背景に、エヌビディアの株式は急伸。計算処理を担う重要なハードウェアを提供する立場から、金融市場での評価が高まっている。AI技術の進展を支える柱として存在感を強めている。
主要IT企業を凌ぐ株式時価
同日の株式市場では、マイクロソフトの3兆7272億ドル、アップルの3兆1725億ドルをエヌビディアが上回った。いずれも世界有数のIT企業であるが、AI関連事業の比重が大きいエヌビディアに軍配が上がった形だ。
GPU技術が成長の原動力に
同社のGPU技術は、生成AIだけでなく、自動運転やロボティクス分野など幅広い用途で活用されている。中でもオープンAIが開発したチャットGPTの学習処理における採用実績が注目されており、性能面での優位性が評価されている。
短期間での急成長に市場が反応
2024年6月に3兆ドルを突破してからの1年間で、さらに1兆ドルを加えたエヌビディアの時価総額は、きわめて異例の成長ペースを記録した。AI関連市場の影響力が改めて浮き彫りとなっている。