米国債利回り上昇、インフレ警戒感も根強く
7月2日のニューヨーク債券市場では、長期金利が上昇傾向を見せた。10年債利回りは4.291%、30年債は4.821%まで上昇。トランプ大統領が推進する減税・歳出法案に対する財政赤字拡大の懸念が影響したとみられる。クレジットサイツのアナリストは「焦点は財政とインフレに移っている」とコメントした。
為替市場、ドル高・ポンド安の展開
ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇。特にポンドは、英国債の売りを背景に下落した。労働市場のデータがFRBの早期利下げ観測を強めたことで、ドル買いが進んだ。7月4日の米国祝日を控えて、ポジション調整の動きも交錯している。
雇用統計控えた金市場、利下げ期待が支えに
2日の米国債市場では、長期債の利回りが上昇。10年債は4.291%、30年債は4.821%に達した。背景には、トランプ政権が打ち出した減税・支出計画に対する財政負担への警戒感がある。クレジットサイツの専門家は、現在の注目点が「インフレと財政赤字に移行している」と指摘した。
株式市場、ハイテク株主導で最高値更新
ナスダックとS&P500種は過去最高値を更新。ナスダックはエヌビディアやアップル、テスラといった主力ハイテク銘柄への買いが市場をけん引。米国がベトナムと貿易協定で合意したことも、貿易リスク低下として好感された。ダウ平均は小幅に下落したものの、全体の上昇基調に変わりはない。
原油は地政学リスクと需給データが交錯
金先物はニューヨーク市場で3日連続の上昇となった。ADPが発表した6月の雇用統計が市場予想を下回り、FRBの利下げが前倒しされるとの思惑が広がった。翌3日に予定される雇用統計は、政策決定に大きな影響を与えるとみられている。