米上院議員がテレビで買収条件を語る
米上院のマコーミック議員はCNBCのインタビューで、日本製鉄によるUSスチールの買収に関し、米政府の関与が不可欠だとの見解を示した。買収には国家安全保障上の観点から慎重な検討が必要だと述べた。
経営の中枢には米国人を配置する方針
日本製鉄によるUSスチールの買収を巡り、米上院のマコーミック議員は、国家安全保障の観点から政府の審査が不可欠だとし、CNBCのインタビューで慎重な対応を求めた。
黄金株による拒否権の導入を想定
議員は米政府が「黄金株」を保有することにより、取締役の選解任に対して拒否権を持つ形を想定している。これにより、実質的に政府が経営への影響力を持つ構造になる。
トランプ氏の支持にも慎重な姿勢
トランプ大統領はSNS上で買収を支持しているが、マコーミック氏は大統領との面会で懸念を直接伝えたと明かしており、政権内部でも意見が分かれる可能性がある。
買収成立への条件は流動的なまま
現段階で買収が承認されるかは不透明であり、ガバナンス構造や株式取得比率が今後の焦点となる。日本製鉄の完全子会社化構想がそのまま通る保証はない。