国際的な市場不安定化に対応日加が連携を確認

通商政策の影響で金融当局の緊急対話実施

2025年4月9日、日加両国の財務大臣が緊急の電話会談を行い、アメリカの貿易政策による市場混乱への対応策について協議した。両者は世界経済の安定に向け、共同で取り組む必要性を共有した。

近年、アメリカが導入した複数の関税措置により、各国の貿易環境や経済活動に大きな影響が出ている。日加両国はこのような状況に強い懸念を示し、事態の進展を注視しつつ、柔軟かつ協調的な対応の重要性を確認した。

株式市場の乱高下や為替の急変動が続く中、各国の金融当局には即応性が求められている。今回の会談では、日本とカナダが情報を密に共有しながら、市場の安定を維持するための協調行動を優先する方針が示された。

G7議長国であるカナダとの直接対話は、他の先進国にとっても指標となる。今後の国際会議では、今回の合意内容が議論の基盤となり、多国間での一致した方針策定へつながることが期待されている。

米国発の経済的影響が広範囲に及ぶ中で、単独の対応では限界があるとの認識が広がっている。日本とカナダのように、国境を越えた協力体制が今後の国際金融秩序を左右する鍵となる。