都市圏を軸に進む地価上昇の広がり
2026年の地価公示では、全国的に地価の上昇が続き、特に都市圏での伸びが目立った。景気回復を背景に不動産需要が高まり、東京圏では住宅地・商業地ともに上昇幅が拡大した。こうした傾向は、国内外の需要の回復を反映したものとされる。
都心区で顕著な価格上昇が進行
東京都内では全用途平均で8.4%の上昇となり、5年連続のプラスを維持した。中でも港区は16.6%と突出した上昇率を記録し、台東区や品川区も高水準の伸びとなった。利便性の高い地域や開発が進むエリアに需要が集中していることが、価格上昇の要因となっている。
多摩地域は緩やかな上昇傾向に
多摩地域では住宅地の上昇率は3.9%と、区部より低い水準にとどまった。国分寺市や国立市、立川市などでは比較的高い上昇が見られたが、あきる野市などでは伸びが限定的だった。駅近や再開発地域では需要が維持されている一方、西部では横ばいに近い動きも確認されている。
商業地は訪日客増加が影響
商業地では12.2%の上昇となり、都市部での需要拡大が顕著となった。観光客の増加に伴い出店需要が強まり、特に都心部や再開発が進む地域で価格が押し上げられた。台東区や文京区、中野区などで大きな上昇が見られ、商業利用の需要が地価に反映された形となっている。
全国では上昇基調も地域差が継続
全国的に地価は上昇を維持しているが、地域ごとの差は依然として存在する。三大都市圏では上昇幅が拡大した一方、地方圏では上昇幅が縮小する地域も見られる。東京を中心とした都市部の需要が市場を牽引する構図が続いており、地域ごとの動向が分かれる結果となった。
