関西プレスクラブ講演で示された海外戦略
スポーツ用品メーカーのミズノは、海外市場の拡大を重要な経営課題として掲げている。水野明人社長は3月12日、大阪市で開催された関西プレスクラブの会合で講演し、同社の海外事業の方向性について説明した。
同社の海外売上比率は2025年3月期で39%となっており、今後はこれを大幅に高める方針を示した。少子化により国内市場の拡大が難しい中、海外市場への取り組みを強化する姿勢を明確にした。
海外売上比率50%以上を目指す経営方針
水野社長は講演の中で、海外売上比率を「50%、あるいはそれ以上に引き上げたい」と述べ、グローバル事業の拡大に意欲を示した。
売上構成を海外中心に移行させることで、安定した成長基盤を築く考えだ。地域ごとの市場規模や競技人気を踏まえた投資判断を行うことで、海外市場でのシェア拡大を目指すとしている。
地域ごとに異なるスポーツ需要の特徴
講演では、各地域のスポーツ市場の特徴にも触れた。東南アジアではバドミントンの人気が高く、欧州ではサッカー関連商品の需要が大きい。
また、米国ではゴルフ用品の市場が拡大しているとされ、同社はそれぞれの地域に適した商品展開を進めている。こうした地域特性を踏まえた戦略が、海外事業拡大の鍵になるとしている。
社員提案を活用した商品開発体制
ミズノでは、新商品開発の過程で社員からのアイデアを積極的に取り入れている。社内で提案された企画は複数段階の審査を受け、事業化の可能性が検討される。
この仕組みにより、現場の知見を商品開発に反映させる体制を整えている。企業としての開発力を維持しながら、新しい製品の創出につなげる狙いがある。
120周年を迎える企業の長期ビジョン
ミズノは2026年4月に創業120周年を迎える。水野社長は講演の中で、長期的に企業を存続させるための基盤づくりが重要だと述べた。
海外市場の拡大と商品開発力の強化を軸に、国や地域ごとに異なるスポーツ需要へ対応していく方針を示した。グローバル展開を進めることで、同社は次の成長段階を目指す。
