中国コーヒー大手系ファンドの買収発表
米国発のコーヒーブランドブルーボトルコーヒーの店舗事業を、中国の投資ファンドが取得することが明らかになった。報道によると、買収を進めるのはラッキンコーヒーを傘下に持つセンチュリウム・キャピタルで、取引額は4億ドル未満とされる。
ブルーボトルの大株主であるネスレと合意に達し、世界各地で展開する店舗事業が対象となる。
店舗事業のみ取得する構造
今回の取引は事業の分割を伴う形となる。ブルーボトルの店舗運営は新たに中国系ファンドの管理下に入る一方、コーヒー豆や関連商品の販売はネスレが引き続き手がける。
ブランド全体ではなく、事業分野ごとに所有者が異なる体制となる点が特徴だ。
サードウェーブ文化を広めたブランド
ブルーボトルは、コーヒー豆の品質や抽出技術に重点を置く「サードウェーブコーヒー」の象徴的なブランドとして知られる。創業は2002年で、米西海岸を拠点に支持を広げた。
高品質な焙煎コーヒーを提供する店舗スタイルが評価され、北米とアジアを中心に店舗網を拡大。現在は100店以上を展開している。
日本市場にも広がる店舗網
同社はアジア進出を進め、日本には2015年に初出店した。東京を中心に横浜や京都、名古屋などへ店舗を拡大し、都市部で知名度を高めている。
中国でも上海や深圳などの都市に店舗を構え、プレミアムコーヒー市場の需要を取り込んできた。
3万店規模のラッキンの成長戦略
センチュリウムが関係するラッキンコーヒーは、中国で急速に店舗網を広げたコーヒーチェーンである。2017年創業ながら、短期間で巨大ネットワークを築いた。
店舗数は中国国内の多数の都市に広がり、海外拠点も含めると約3万店に達する。今回の買収は、高級路線のブランドを取り込むことで事業ポートフォリオを拡張する動きとして注目されている。
