パラマウントが提示額引き上げ 協議延長へ

長峰 詩花
经过

買収提案見直しの発表概要

米メディア企業パラマウント・スカイダンスは2月24日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)への買収提案を1株31ドルに引き上げたと明らかにした。従来の提示額は1株30ドルだった。価格の上積みにより、同社は提案内容を強化した形となる。

WBD取締役会はこれを受け、パラマウントとの協議期間を延長すると発表した。新提案について正式な判断は下していないものの、検討を継続する姿勢を示している。

取引条件の上積み内容

パラマウントは価格改定に加え、規制上の理由で買収が成立しなかった場合、WBDに70億ドルを支払うと約束した。これは取引完了への確実性を高める措置と位置付けられる。

さらに、ネットフリックスとの既存合意を破棄する場合に発生する費用についても、パラマウント側が負担する内容を提示している。提案全体として、株主への配慮を強めた構成となっている。

ネットフリックスとの契約関係

WBDは昨年12月、ネットフリックスとスタジオ事業および動画配信事業の売却で合意している。提示額は1株27.75ドルで、今夏に2つの上場企業へ分割する計画を前提としている。

今回の新提案について取締役会は、「会社にとってより優れた提案につながることが合理的に期待できる」と説明した。ただし、現時点で優劣の最終判断は示していない。

対抗提案の期限と手続き

仮にパラマウント案が優位と判断された場合、ネットフリックスには4日以内に条件を引き上げる機会が与えられる。対抗提示は、正式発表を待たずに行うことも可能とされる。

ネットフリックスはこれまで、パラマウントの動きを業界への妨げと指摘してきた。今後の対応が焦点となる。

株主判断へ向けた今後の焦点

WBDは3月20日に臨時株主総会を開き、ネットフリックスとの取引承認を求める予定としている。パラマウント案の詳細検討は、この日程に影響を与える可能性がある。

複数の条件が並行して提示される中、株主に対してどの選択肢が最も有利かが問われる局面となっている。

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