業績回復を優先するヤマハ、ゴルフ事業に区切り

宇津木 柊
经过

採算性を重視した経営判断

ヤマハは2026年2月4日、ゴルフ用品事業を終了すると発表した。製品の出荷は6月末で打ち切られる。長期にわたり赤字が続き、事業の立て直しが難しいと判断したことが撤退の理由とされる。経営全体の効率化を進める中での決断となった。

売上規模の小ささが課題に

2025年3月期のゴルフ用品事業の売上高は33億円で、全社売上高に占める割合は0.7%にとどまっていた。事業利益は10億円の赤字となり、収益構造の改善は進まなかった。市場規模の縮小により、販売数量の拡大も見込みにくい状況が続いていた。

技術的強みを前面に出した展開

ヤマハは金属加工や繊維強化プラスチック(FRP)などの技術を生かし、ゴルフクラブを中心に商品展開を行ってきた。1982年の参入以降、独自性のある製品を投入してきたが、競争環境の変化により差別化が難しくなっていた。

業績面では増益基調を維持

同日発表された2026年3月期の連結業績見通しでは、純利益が前期比80%増の240億円になる見込みとされた。想定為替レートの見直しや、ギター、電子楽器の販売増が寄与している。25年4〜12月期も、前期の減損損失の反動で増益となった。

ブランド活動と今後の方向性

ゴルフ用品事業の終了後も、国内女子ツアー大会は予定通り開催される。藤田寛之、今平周吾、有村智恵ら契約選手への用品提供も今季は継続される。ヤマハは不採算事業の整理を進めつつ、主力分野に経営資源を集中させ、持続的な成長を目指す。

この記事をシェア